| 代表者 | 村田 三春 |
|---|---|
| 所在地 | 京都府宇治市南陵町3丁目1-14 |
| 連絡先 | 080-3857-0585 |
| murauji2526@yahoo.co.jp | |
| HPアドレス | |
| 活動内容 | 運動・身体活動 / 休養・こころの健康 / 健康行動 / 栄養・食生活 / 普及啓発活動 |
| 業 態 | その他 |
【団体紹介】
「南陵町健康サロン 健やか」は、宇治市南陵町とその周辺地域の主にお年寄りたちの仲間作りを目的に、平成30年にスタートしました。当時、老人会の会長だった村田三春さんが「みんなで気軽に楽しめる場所を」と作ったサークルの一つです。「健康のために毎朝、町内の公園でラジオ体操をやっています。その後にイルチブレインヨガ宇治スタジオの桂大賢さんに講師をお願して、15分ほど健康体操をやるのですが、評判が良くてもっと長く教えてもらいたいという人が増え、集会所で1時間ほど教えてもらうようになったのが健康サロンの始まりです」。
健康サロンは月2回のペースで開かれ、桂さんを講師に招いた健康体操のほか、健康教室などの座学もあって、毎回約20人のお年寄りらが集まっているといいます。
「人のつながりを一番大切にしたいので、『笑い』のあるサロンを目指しています。みんなが楽しむのが何より」と村田さんも笑顔。
村田さんが、こうしてお年寄りたちの健康作りや仲間作りを大切にしたいと考えるのは、南陵町が宇治市内でも高齢化率の高い「老人の街」だからだそうです。
同町は1970年代に造成が始まり、緑豊かな環境の中、戸建て住宅が立ち並ぶ閑静な住宅街を形成しています。ただ、開発から約半世紀が経過して少子高齢化が進行し、村田さんによると、今年2月の時点で約2000人の人口のうち、65歳以上が1000人を超えているといいます。一人暮らしのお年寄りも多く、地域の課題になっているそうです。
一方で、「このままこの街に住み続けたい」と住民の約8割が考えているといい、「地域の中での人のつながりを大切にして、お年寄りやみんなが楽しく暮らせる街を作るために何か役立ちたい」と、村田さんは健康サロンをはじめとした様々な活動を続けているのです。
今回、アライアンスに参加したのも、他の参加団体と連携する中で、つながり作りのノウハウを学んだり、逆に南陵町で培ってきたノウハウを伝えたりできるのではないかと考えたからだそうです。
「宇治市が健康長寿日本一を目指すというのは大賛成。南陵町から健康の輪を広げていきたい」と、村田さんは最後まで元気な笑顔で話してくれました。
【活動紹介】
新型コロナウイルスの影響で様々なイベントが中止される中、自らの健康を保つことで病気に打ち勝とうと、第19回健康サロンが3月2日、宇治市南陵町の南集会所で開かれました。近くのお年寄りら約10人が集まり、約1時間の健康体操で身体をほぐしました。
アライアンスメンバーの「南陵町健康サロン 健やか」(村田三春代表)が、月に2回開いている健康サロン。この日は桂大賢さんを講師にブレイン体操を行い、身体を健康にするとともに脳の活性化や心の健康も図りました。
参加者たちはまず、指と指を1分間こすりあわせて体操をスタート。続けて、手のひらで自分の腕や胴体、足などをたたき身体を目覚めさせます。「自分で痛いと感じるほどたたいてください。危険を感じると脳は活性化します」と桂さん。運動が続くと参加者たちからは「簡単やと聞いてたけど、しんどいわ」などの声も聞こえてきましたが、「口を動かさずに身体を動かしましょう!」と桂さんが笑顔で答えると、会場全体から笑い声も聞こえて、終始楽しい雰囲気の中で体操は行われました。
さらに、マットに寝て身体を伸ばしたり、歌に合わせてつま先を合わせたりする運動などが続き、参加者たちはそれぞれの身体能力に合わせて体操にチャレンジしました。
桂さんは「怖いからといって縮こまっていては身体も脳も心も動かない。挑戦する気持ちが、身体や脳を活性化させます」と話し、参加者たちに自宅でも日に何回かは身体を動かすようアドバイスをしていました。
村田代表は「新型コロナウイルスを心配する人もいたが、こういう時こそ身体を元気にすることが大切だと思って予定通りに開催しました。参加者はいつもより少なめだったが、みんな元気で笑顔が絶えず、やって良かったと思っています。これからも地域のお年寄りたちの健康作りのためできることをやっていきたい」と元気に話していました。

―――今年度、団体の活動はどのようなことをされていますか?
月2回の開始計画であったが、4月は休会、5月からは屋内での少人数による健康体操、健康講座、脳トレ体操、筋トレ体操、気功を実施しています。

集会所の使用回数を減らした分は屋外での行事を行ってきました。
宇治名所探訪、パナソニックミュージアム見学トと万博、 宇治市の星のブランコへのお歩き等、今年度の活動回数は22回の見込みです。

―――今後団体でされたい活動は何ですか?
季節外れの宇治市内初詣、宇治陵めぐり、山城古道お歩きなど屋外活動を中心にしながらも、歩けない人のために今後も室内では筋トレ、脳トレ、などとともに口腔ケア、食育についても行いたいと思っています。


―――健康づくり・食育アライアンスで取り組みたいことや、期待することは何ですか?
宇治市のおける新型コロナウイルス感染の実態とその教訓の講習、他の仲間の取り組み内容などをご教示いただきたいです。また、口腔ケア、食育の講演をお願いしたいと思っています。
平成30年(2018年)にスタートして以来、長年活動を続けておられる「南陵町健康サロン健やか」さん。サークルの発起人である村田三春さんは、現在も会長として活躍されています。

また、南陵町老人会「喜楽会」の会長でもある村田さんは、「喜楽会」「健康サロン健やか」「ふれあいサロン和み」「南陵町グランドゴルフ同好会」「麻雀の会」など、さまざまなサークルを立ち上げてこられました。
すべては、「高齢化率の高い南陵町を元気にしたい」という想いが根底にあると話す村田さん。いろんな方が興味をもって参加できるよう、さまざまなサークルを作り、地元の高齢者同士がつながれる場所を提供されているのです。
そんな「喜楽会」が、令和7年、第46回京都府老人クラブ大会において、団体知事賞を受賞されました!

今回は、村田さんに現在の活動の様子や今後についてお話を伺いました。
月に2~3回のペースで活動しています。
定期的に行っているのは「やさしい気功」と「はつらつ体操」です。「やさしい気功」は、30年以上気功を教えておられる和泉谷さんが講師となり、立ったまま行う気功を教えてくださいます。人気の会で、いつも集会所が満員になるほどです。

また、会員の得意分野を生かしたサークルもあります。北畠さんの臨床美術(クリニカルアート)は、楽しみながら作品を作ることによって脳を活性化させるという目的で行われています。絵が苦手な人でも気軽に参加できます。笠嶋さんの脳トレピアノでは、1本指での演奏を3台のキーボードと、模造紙に描いた鍵盤を使って楽しみます。
その他、歩くことを目的としたお出かけも行います。今年の10月29日は、亀岡へコスモスを見に行かれたそうです。
「喜楽会」は2017年4月から村田さんが会長を務め、当時は29人だったメンバーが、現在は104人(2025年10月23日現在)に増えたそう。60歳から入会可能で、最高齢は97歳の方。
村田さんいわく、「どんな会でも足を運んで来られる方はみんなお元気です」とのこと。健康長寿を目指すには、外に出て人と会い交流することが大切なのだと、改めて感じます。

村田さんは、高齢者のために何が必要かを身をもって感じ、「喜楽会」「健康サロン健やか」「ふれあいサロン和み」「南陵町グランドゴルフ同好会」「麻雀の会」以外にも、さまざまな取り組みにチャレンジしてこられました。
継続は難しく今はなくなってしまいましたが、お一人暮らしの高齢者の買物やゴミ出し、網戸貼り、木の剪定などをお手伝いする「南陵町高齢者サポート委員会」も、当時は喜ばれた方が多かったといいます。
また、徳洲会のバスを南陵町にも走らせてもらえないかと交渉し、実現されたのも村田さんです。
健康サロンを立ち上げた当時は、健康でいるためには「寝る・食べる・運動」が大切だといわれていました。そのため、管理栄養士の方に来ていただき講演を行ってもらったり、歌声サロン(現在はふれあいサロン和みとして継続)を作って、みんなで歌を歌ったり演奏を聴いたりといったことを行っていました。そうやって活動を続けていくうちに、「こういう場に来られるということは元気な証拠」だと感じるようになったそう。人と人とがつながることが、何より大切だと感じ、活動を続けておられます。

ただ村田さんご自身は、いくら自分が始めたとしても、一緒に協力してくれる人がいなければ続けては来られなかったとおっしゃいます。南陵町の方はボランティア精神も強く、近隣の公園を手入れする活動も高齢者が中心となって継続されているそう。また、塔ノ島のお掃除ボランティアは、全体の4分の1が喜楽会のメンバーだった…ということもあるそう。
一人ではできないことをみんなで協力する。そういった活動に参加することこそが、健康長寿の秘訣なのだと、村田さんの笑顔を見て感じました。