佐原農園株式会社

代表者 佐原 範靖
所在地 京都府宇治市小倉町春日森66-1
連絡先 090-1956-9300
Email noriyasu@sahara831.jp
HPアドレス  
活動内容 食育に関すること
業  態 民間企業
農産物の生産、販売 京の伝統野菜「伏見とうがらし」の周年栽培を軸に、玉ねぎ、花菜、九条ネギ、お米などを生産、販売

Interview

 

【団体紹介】

 「農業を輝かせたい。そのためには、農業にたずさわっている人間が輝いていないとだめじゃないですか」。

 そう考えて4年前、佐原範靖さんは佐原農園株式会社を立ち上げました。農業をビジネスとして確立させたいという強い思いがあったからだといいます。「最初は不安もあったけど、農業でめしを食っていくという決意はあった。きっちり軌道に乗せて後に継承したいと思いました」。現在は従業員8人。京の伝統野菜の「伏見とうがらし」を中心に、トマト、ナス、タマネギなどを栽培し、「まだまだたいへんですが、仕事として成り立ってきた」という自負もあるといいます。

 佐原さんの家は江戸時代から宇治市内で農業を生業としてきました。お父さんも「佐原ファーム」の名で、食の安全・安心を大切にしたユニークな農業経営を続けています。その後継ぎではなく株式会社という形を選んだのは、次の世代の農業を見据えてのことです。

 そのために企業経営を学び、省力化やブランド化にも力を入れてきました。「農業はなかなか休めないのですが、うちは会社なので従業員にはきちんと休日を取ってもらいます。もちろん私も休みを取ります」。また、天候によって不安定になる作物の収穫を安定させる努力やハウス管理の自動化、伏見とうがらしを使った新しい商品開発(ケチャップ)など、さまざまな取り組みを続けています。

 「農業は食べ物を作る仕事、命をつなぐ大切な仕事だと思っています。子どもたちに命の重みをわかってもらいたい。農業の立場からそういうことを伝えられないかと思って、小学生に経験を話したりしています。それが食育なのかもしれませんね」。

 アライアンスに参加することで、そうした思いを伝える場を広げるとともに、自分自身もいろんな方面の勉強をしたいと話す佐原さん。「地域の人たちと一緒に農業を盛り上げていきたい。農業を輝く仕事にしたい」と明るく語ってくれました。

 

 

【活動紹介】

 「いただきますというのは、大切な命をいただくという意味。みんなが食べているものはすべて命だということを知って欲しい」。子どもたちへの食育を大切にしている佐原農園の佐原範靖さんは、子どもたちの農業体験や農場見学などを積極的に受け入れています。その一環としてこのほど、宇治市槙島町の農場で京都子ども記者クラブの取材を受けました。

 同クラブは、子どもたちが記者となって自分たちが暮らす地域を取材することで、その地域の状況や課題を捉えなおすことを目的に活動しています。同クラブもアライアンスのメンバーである縁から取材が実現しました。

 

 この日、佐原農園の伏見とうがらしのハウスを訪れたのは、子ども記者たちと指導にあたる京都文教大の橋本祥夫准教授ら。こども記者たちが、「宇治市で伏見とうがらしを作る人は何人ぐらいですか」「伏見とうがらしを作っている人はみんなハウス栽培ですか」「伏見とうがらしの特徴は」などと質問すると、「伏見とうがらしは普通のとうがらしより長いのが特徴です。実は有名な万願寺とうがらしも伏見とうがらしが本家なんですよ」などと、佐原さんは笑顔で答えていました。

 佐原さんは「農業は人が生きていくために必要で、とてもやりがいのある仕事だと感じています。こうして子どもたちに農業の現場をみてもらうことも立派な食育なのでは」と笑顔で話していました。

 

 

 

 

 

【インタビュー(2020年度)】

―――今年度、どのような事業等をされていますか?

農業体験や農業見学などを積極的に受け入れていましたが、コロナ禍のため、今年度は、そのような事業が実施できませんでした。

京都北部にある農家さんのところに農業研修に行ってきました。

みたこともない200種類の野菜を生産されており、まさに野菜のテーマパークのような農園や、農家の方が経営されているカフェでお話を伺うことができ、大変刺激を受けました。

―――今後、されたい事業等は何ですか?

農業体験や農業見学などを積極的に受け入れていきたいと思っています。

 

―――コラボしたい団体や事業などはありますか?

宇治の飲食店さんといっしょに、地産地消のコラボ事業ができればと考えています。

うーちゃ学校などにも、協力していきたいと思っています。

 

―――宇治市健康づくり・食育アライアンスで取組みたいことはありますか?

農業の関心をもっていただき、地産地消につながるような取組みが出来ればと思います。