お知らせ

2021年06月22日 17時22分
タイトル 6月21日FMうじに「立命館宇治高校」の川本健太郎先生が出演されました
団 体 名 U-CHA

6月21日FMうじ以心伝心月曜日「ひのと一緒にレッツトライ!」に立命館宇治高校の川本健太郎先生がご出演されました

教育現場での挑戦と熱い想い、素敵なお話に感動しました

答えのある問いから、答えのない問いへ

学び続けることが大切なんですよね 教育は未来への架け橋ですね

28日のゲストさんは、のぞみ鍼灸接骨院の小川先生です

川本先生からのメッセージです

ぜひ、ご覧ください↓

① 自己紹介

名  前:川本 健太郎 生年月日:1984年9月17日

出  身:兵庫県明石市

家族構成:妻・小4娘の3人家族

職  業:立命館宇治高等学校の教員

教科は理科 担当は留学コースのIMコース 留学経験はないのですが、一応コース主任をしています

趣  味:銭湯通い 週末は銭湯で癒されています

ジム通い 毎朝、出勤前に通っています

自転車  自宅の桃山御陵から職場の宇治まで毎日自転車通勤です

こうやって書いてみると結構な健康オタクの側面はあると思います。

日野さんとの繋がり 学校の授業の中で、地方創生や高齢者支援などを行っている高校生の指導を行っていた時に、紹介でつながりをいただきました。それ以降、高校生の活動で、行き詰まったり、新しい人脈の広がりが必要になったら日野さんにいつも相談しています。日野さんはもともと学校の先生だったということもあり、高校生の活動にもとっても理解をいただいて、地域と学校を繋いでくださる、私たちの授業にとっては欠かせない存在です。

② 取り組みについて

学校としては取り立てて、健康作りや食育に対して取り組んでいるわけではないのですが、授業の一環として行っているPBL型授業(Project based learning)というものがあります。PBLというのは、教育の世界ではここ最近のホットワードで、答えのない問いに向かって生徒が主体的に取り組むことで、生徒の成長と社会課題の解決の双方にアプローチしていこうというものです。

例えば、学校では地球の平均気温が上昇している現象をなんというか?ということについて学びます。答えは地球温暖化です。これは答えのある問いです。しかし、地球温暖化を解決するためにはどうしたら良いか?ということについては世界中の誰も答えを持っていません。このように、現代社会が抱える様々な答えのない問に生徒が取り組むことで、従来の授業とは異なる学びの側面にアプローチしています。同時に高校生はかなりのエネルギーを持っています。実際に社会課題の解決に一石を投じることにつながっていけば良いなと思っています。 これらのテーマ決めの中で、健康や食育に関わるテーマが出てくることがあります。 今年はフードロスや子ども食堂と連携した食育を行おうというチームもあり、そういった生徒達が、社会の様々な団体と協力して活動を行うことになっていきます。

③ 健康づくりと食育に大切なこと

私は、健康や食の専門家ではありませんので、エビデンスに基づいたお話はできませんが、日々、次世代を担うと接10代と接する中で感じていることはあります。 それは、今の10代が大人になった時に、世界はどのようになっているだろうと想像を膨らませることが大切だということです。 様々な科学者がAIやライフサイエンスの急激な発達により、今の10代の半数以上は100歳まで生きることになると考えています。 そうなった時、60歳まで1つの会社で働いて、定年を迎えるという働き方ではなく、いくつもの職業や役割をジョブホッピングしながら、生きていく人の割合が増えるのではと思っています。 60歳からも新しい物事に挑戦するためには気力も体力も必要ですし、何より柔軟な思考や常に新しい物事を学びつつける力、様々な人と交友を結ぶ力などがますます必要になると考えています。そのような力の源泉は10代のうちの様々な経験になるのではと思っています。 少し、健康・食育と話はずれますが、単に長生きをすれば豊かというとそうではないかもしれません。自分の存在価値や有用感、誰かに必要とされる感覚が大切ではないかと思っています。そこから逆算するとどんな10代を過ごせばいいのか、考えていきたいと思っています。

④ 今後の展開など

PBL型の授業を初めて、7〜8年が経過していますが、当初に比べてかなり学びの動きが活発になってきたと感じています。ただ、現時点ではPBLが目指す2つの成果、「生徒の成長」と「社会課題の解決」のうち、「生徒の成長」にはある程度手応えがある一方で、「社会課題の解決」というところでは、大きなインパクトにはつながっていないと思っています。 社会課題の解決に至るためには単年度でのプロジェクトでは厳しい側面があります。先輩から後輩にプロジェクトが引き継がれる中で、少しずつ大きな成果が上がるように長い目で見ながら育てていきたいと思っています。