宗教法人興聖寺

代表者 吉川 圓良(きっかわ えんりょう)
所在地 宇治市宇治山田27-1
連絡先 0774-21-2040
Email info@uji-koushouji.jp
HPアドレス  
活動内容 その他
業  態 非営利法人
曹洞宗初開道場

Interview

 

【団体紹介】

紅葉や新緑、季節の移ろいで様々に表情が変わる「琴坂」。宇治川沿いの古拙ゆかしい佇まいで宇治の観光名所としても名高い『興聖寺』は、日本全国に14,000以上もある曹洞宗の中でも最古の修行道場で、1233年に中国から帰国した道元禅師が日本で初めて開いた禅宗寺院。一時途絶えた後、1645年に淀城主の永井尚政公が宇治川畔に再興し、現在は専門道場として雲水(修行僧)が修行を続けています。


静寂の中に「ごーん…ごーん!」と、突如響きわたる鐘の音。続いて「どん!ドン!」と太鼓の音。取材の最中、思わず音のする方向に意識が向かったその時、「曹洞宗では、時間の合図を鳴り物で行うんですよ。」と教えてくださったのは、長い間こちらで修行され、現在は典座をなさっている村田貴生さん。
曹洞宗の座禅は「只管打坐(しかんたざ)」と言い、「ただひたすらに座る」という意味。“悟るため”ではなく、ただ坐禅する。坐ることに成りきる。そうしているうちに、だんだん体と心が一つになってくるのだそうです。
「修行というと何か特別なことのように感じられるかもしれませんが、毎日の生活の中の一つひとつの行いを坐禅と同じ心でつとめ、それを実践し続けることが、私たちにとっての修行なのです。」とおっしゃる村田さん。非常に奥深いお言葉です。
<曹洞宗 仏徳山 興聖寺>
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【活動紹介】

「只管打坐」を体感していただく機会として、体験座禅や宿泊参禅、写経など、各種体験を行っています。
また現在は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため手水の使用を中止し、「花手水」として色鮮やかな生花を飾らせていただいております。ひととき心を清めていただければ幸いです。
宇治ならではの行事として、毎年10月の第1日曜日、宇治川一帯で奉賛会主催の「宇治茶まつり」が開催されます。その際に、毎年、興聖寺本堂での「茶壺口切りの儀」や山門前の塚で「茶筅供養」を行っています。(2020年と2021年はコロナ禍のため規模を縮小し一般参加なしでの開催。)
2021年2月には、「若葉の会」&「子ども記者クラブ」とコラボ企画を催しました。お寺のかまどで炊いたごはんや和食のおかずを子どもたちに体験してもらう等、今昔の食文化を通して食育に関心を持ってもらう機会等も設けています。

【アライアンスに参加して】
「うーちゃ弁当 旬の彩り膳」を京料理「辰巳屋」左総一郎様とご一緒に考案させていただきました。「興聖寺」の精進料理レシピと、季節に合った地元の旬の食材を織り交ぜた「辰巳屋」さんとのコラボ特別折詰です。どうぞ楽しみになさっていてください。

また、これからも宇治市やアライアンスの皆様との連携で、地元宇治の活性化に貢献していければと考えています。ご協力できることがありましたら、お気軽にお声がけください。

 

 

 

 

 

 

 

 

【2025年9月インタビュー】

修行道場「興聖寺」さん。今回は、関泰玄さんにお話を伺いました。

5年前から活動について大きな変化はありませんが、寺院にとって最も大切な営みを、静かに、そして確かに紡ぎ続けておられます。

一般の方に向けては、「坐禅体験」「写経体験」を現在も続けられています。

坐禅体験

坐禅というのは、悟りを開くという目的のための修行法ではなく、心身を安らかにする入り口です。姿勢と呼吸を整え、自分と向き合う時間を作っていただければと思います。

参加費1,000円の体験坐禅や、参加費無料の月例参禅会があります。

写経体験

心静かにお釈迦様の教えを一字ずつ浸み込ませる写経。背筋をピンと伸ばしお経を一文字ずつ丁寧に書き写すことで、自らの心を見つめ直す機会となります。

参加費用1,000円。

※体験坐禅・写経体験とも要予約

―道元禅師の教え「仏道をならうといふは自己をならふなり。」とは

仏道を学ぶということは、自分自身を学ぶこと。

仏教の修行や教えを学ぶのは、単に本を読んだり知識を増やしたりすることではなく、「自分とは何か」を深く見つめることだそうです。

道元禅師のいう「自己」とは、単に「私の心」や「私の体」だけを指すのではありません。「自分」と「まわりの世界」を切り離すことのできない、いまここに生きているすべてのつながりを含むそう。つまり、「自己」とは、私と世界が一体となって生きている“いまこの瞬間”の命のはたらきです。

だから仏道(仏教)を実践するとは、「自分と世界は切り離せない」という真実に気づき、その気づきの中で生きていくことを意味するのだとか。

自分一人ではなく、周りと共に歩む…その考えは、宇治市健康づくり・食育アライアンスU-CHAのつながりづくりにも通じるのではないか…そんな風に感じました。

ー今後、宇治市健康づくり・食育アライアンスの一員として、どんな取り組みを行っていきたいですか?

 宇治市の発展のために、私たちにできることはぜひ協力させていただきたいと思います。

まちの発展のためには、子どもたちが安心して健やかに育つ環境を整えることが欠かせないと考えています。宇治市健康づくり・食育アライアンスの皆さんと共にお手伝いできることがありましたら、ぜひお知らせください。