うじ食育ボランティア こんぺいとう

代表者 今井 典子
所在地 〒611-0002 京都府宇治市木幡中村58-14
連絡先 0774-33-0483
Email imai2003@r6.dion.ne.jp
HPアドレス  
活動内容 食育に関すること
業  態 市民団体
子ども対象の食育ボランティアです。 ・小学校、幼稚園、子育て広場などで子どもの食育活動(調理実習補助、パズルなど) ・食育イベントのお手伝い

お知らせ

【夏休み消費生活親子講座 お菓子の表示を調べよう!】2021/07/09

イベント

「お茶を使ったお菓子作り~抹茶サブレ~」2020/10/02
「野菜を使ったお菓子作り~切り干し大根のパウンドケーキ~」2020/10/02
「野菜を使ったお菓子作り~トマトのチーズケーキ~」2020/10/02
「野菜を使ったお菓子作り~ごぼうのパウンドケーキ~」2020/10/02
おぐらクッキング2020/06/10
おぐらクッキング2020/06/10
おぐらクッキング2020/06/10

募集情報

メンバー募集 2020/10/02

Interview

 

【団体紹介】

 夏休み最初の週末、宇治市生涯学習センターで開かれた「夏休みワクワクフェア」の中で、うじ食育ボランティア「こんぺいとう」が小学生を対象にした調理実習を開きました。メニューは、子どもたちでも作れるお豆腐を入れたもちもちパンとサラダです。

 調理後、できたてのパンやサラダを試食する子どもたちに、代表の今井典子さんは、とびっきりの笑顔で大きく手を広げ、「それでは皆さん、手を合わせましょう。嫌いな物も美味しく、いただきます!」と声をかけました。

 子どもたちに「食の大切さ、おもしろさを伝えたい」と、10年前に宇治市生涯学習センターで開催された「食育ボランティア養成講座」の受講生有志が立ち上げた「こんぺいとう」。メンバーは現在24人で、栄養士、調理師、調理技能士、食育インストラクター、幼稚園・保育園の先生ら「食べる事が好き!子どもと関わるのが好き!」という人ばかり。この日の調理実習の雰囲気もとても和やかで、子どもたちも楽しそうでした。

 「食は体の一生に通じる。いい加減な食事ではなく、楽しく食事をしてもらいたい。とにかく食の大切さと楽しさを伝えたいんです」と今井さん。

 「『バランスよく食べないとダメ』『残さず食べないとダメ』などと子どもを叱ってしまうと、食べる事自体が嫌になり、嫌いなものは大人になっても食べられなくなってしまう。ただ食べるだけではなく、料理が楽しい、食べるのも楽しいと思ってほしい」、とその思いを語ってくれました。

 調理実習の最後に、今井さんは「皆さん、食事のあいさつ『いただきます』と、『ごちそうさま』の意味を知っていますか? 『いただきます』は、生き物の命をいただいているということ。『ごちそうさま』はご馳走さまと書いて、食べ物を運ぶために走ってくれた人たちに、ありがとうの気持ちを込めて言います。では、心を込めて『ごちそうさま』」と、すがすがしくあいさつしました。

 調理実習に参加した子どもたちが、家で料理をし、食の大切さについて家族や友だちと語ることで、楽しい食育の輪が広がればいいなあと感じました。

【活動紹介】

 10月26日の土曜日、宇治橋通り商店街で開催された「笑顔いっぱい・わんさかフェスタ」には、アライアンスメンバーの「うじ食育ボランティア こんぺいとう」が参加。食育の普及啓発を目的とした「紙のおべんとう作り」を実施し、大勢の親子連れらでにぎわいました。

 10年前に生涯学習センターで開催された「食育ボランティア養成講座」の受講生有志が立ち上げた同団体。紙で作ったいろいろな食材やおかずを組み合わせておべんとうを作る「紙のおべんとう作り」は人気のゲームで、さまざまなイベントなどで実施されています。

 この日も、焼き肉や白身魚、金目鯛などの主食のほか、野菜や果物などバラエティーに富んだ食べ物がテーブルに並び、参加した子どもらは大きな紙の弁当箱の中に、好きな食べ物を並べてオリジナルのおべんとうを作りました。
 中には、肉など自分の好きな食べ物ばかりを並べる子どももいましたが、「こんぺいとう」のメンバーが「絹さや一本でも野菜をいれましょう」などと、やさしく指導していました。

 今井典子代表は「子どもたちにも栄養バランスの大切さをわかってもらおうと実施しています。『赤、青、黄色と色とりどりの食べ物を並べると、いろいろな栄養が取れるよ』と教えてあげると、子どもたちは素直に聞いてくれますよ」と笑顔で話していました。

 

【2020年度インタビュー】

―――今年度、どのような活動や事業などをされていますか?

小倉クッキングを実施しました。

例年は5回実施ですが、今年度は2回しか出来ませんでした。

今年度のテーマは「野菜を使ったお菓子作り」です。

他には6月5日、9月24日、1月21日に、妊婦さんと4~8ケ月の赤ちゃんへの食育を行いました。

 

―――今後、されたい活動や事業等は何ですか?

他のグループのみなさんと何かでコラボしてみたいです。

また、クッキングだけでなく、違うことでも子どもたちに関わりたいとも思っています。

 

【10/17(土)ゴボウのパウンドケーキづくり↓】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  【12/12(土)トマトのチーズケーキ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【2025年11月インタビュー】

子ども対象の食育ボランティアを積極的に行われている、「うじ食育ボランティア こんぺいとう」さん。今回は、毎月第2火曜日に行われる定例会にお邪魔しました。

定例会では、
・イベントで使うお料理の試作
・これまでの事業の振り返りと今後の事業の確認
・お料理の試食
が行われました。

取材に伺ったときは、ちょうど調理が終わったタイミングということで、部屋にはお料理の良い香りが漂っていました。

【事業の振り返りと今後の事業】

この日は、次の3つの事業について報告や意見交換が行われました。
・10月4日開催「おぐらクッキング」
・10月25日開催「公民館まつり」
・11月9日開催「京都府南部総合地方卸売市場 秋の市場一般開放~食育釣り堀・大豆つかみ競争」

反省点を発表されたり、感想や意見を述べられたりと、みなさん積極的に発言されます。代表の今井さんが司会進行を務められ、和やかな雰囲気で定例会が進みました。

秋の市場一般開放では、これまで「紙のお弁当」づくりをされていましたが、今回から「食育釣り掘」と「大豆つかみ競争」を行われました。大豆をお箸でつかんで移動させるという競技で、大人の方も夢中になっておられたそうです。

【試食会】

小学生クッキング、今年度のテーマは「世界の料理」ということで、この日の試食会ではロシア料理の「ボルシチ」を作られました。

今井さんのお友だちのご主人が作ったビーツを使用したメニュー。ビーツはその豊富な栄養から「食べる血液」「飲む輸血」とも呼ばれる、栄養たっぷりの野菜です。しかし、下処理をしっかりしないと泥臭くもあるそうで、メニューの考案もされている今井さんが最も気にされていた点でした。

しかし実際にいただいてみると、一切気になりません。子ども向けということですっぱさは抑え気味に仕上げられたそう。会員のみなさんも「ビーツありでOK」と全員一致で決まりました。

「うじ食育ボランティア こんぺいとう」は、現在36名で活動中。男性会員もお1人だけいらっしゃいます。この日も半数以上が参加されていたので、会員のみなさんにもお話を伺いました。

―――「うじ食育ボランティア こんぺいとう」の良さを教えてください

・会員さんの中には栄養士、調理師、調理技能士、食育インストラクターなど食のプロも多いので、いろんなアドバイスをいただけて、とても勉強になります。

・幼児や小学生など、元気なお子さんと関われることが楽しいです。支援学校へ行ったり、外国のお子さんと関わることもあり、学びも多いです。

・妊娠中でも、子どもを連れていても、気軽に参加できるところがありがたいです。

・代表の今井さんがとにかく魅力的。今井さんの人間性に惚れ込んで続けている人も多いです!

―――食育で大切なことは何だと思いますか?

・好き嫌いなく何でも食べる子どもに育てることが一番だと思います。そのためには、子どもが小さい頃からいろんな料理を作って食べさせてあげてほしい。

・イベントに来たお子さんは、ふだんは食べられないお野菜でも、自分で調理することで、食べられたというお話をよく聞きます。作る楽しさを知ることも大切です。

・コロナ禍は調理実習が一切なくなるなど、料理ができない子どもが増えていると感じます。保護者さんも忙しいですし、なかなか家でゆっくりお料理をつくることは難しいと思いますので、こんぺいとうのイベントも上手に活用して食育につなげてもらえればと思います。

―――インタビューを終えて

若いママさんからベテランまで、多世代の方が集まっている「こんぺいとう」。無理せずできることだけ楽しくやりましょうという雰囲気が、感じられました。また、メンバーは、食が好き、子どもが好きという方たちばかりで、とてもイキイキと話してくださったのが印象的でした。

今井さんは、知識も豊富。私も試食会に参加させていただきながら、「いただきます」という言葉があるのは、日本と韓国だけ。作ってくれた人だけでなく、食材を作ってくれた人、食材すべてに感謝をこめる、すばらしい言葉など、食にまつわる雑学もいろいろ教えていただきました。

もちろん子どもたちへも、例えばボルシチを作るときは、ロシアの言葉で「めしあがれ」をどう言うか教えるなど、食とつながる楽しい学びも実践されています。

食を通じて子どもたちに“命のありがたさ”と“つくる楽しさ”を伝えている「うじ食育ボランティア こんぺいとう」。
“おいしい”の先にある「ありがとう」と「学び」を届ける食育活動が、これからも宇治のまちにやさしく広がっていきそうです。