代表者 | 奥 憲雄 |
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所在地 | 京都府宇治市伊勢田町名木2丁目1-185 |
連絡先 | 0774-43-4843 |
oku.seikotsu@gmail.com | |
HPアドレス | http://http://www.oku-seikotsu.com/ |
活動内容 | 運動・身体活動 / 健康行動 / 普及啓発活動 |
業 態 | 非営利法人 |
【団体紹介】
宇治市伊勢田町名木の住宅街にある町の整骨院「おく整骨院 いせだ院」が、「NPOオーソティックスソサエティー」宇治支部の活動拠点です。「私と整骨院のスタッフ計5人で地道に活動しているんですよ」と、代表の奥雅樹さんはやさしそうな笑顔で話してくれました。
オーソティックスソサエティ―は、「足元から健康を見直す」を合言葉に、医師や理学療法士、柔道整復師などで作る全国組織です。京都で整骨院を営んでいる奥さんのお父さんも同団体の理事として活動にかかわっており、2015年に宇治支部としての活動をスタートしました。「整骨院をしていると足の健康が身体全体に大きな影響を与えることに気づきます。足元を意識してもらうことがまず大切と考えました」と奥さん。
“高齢者の転倒予防”と“子どもの成長に伴うトラブル予防”が活動の2本柱で、「足の健康広場」というイベントで、参加者たちに正しい靴選びや靴の履き方、靴紐の結び方などを伝えています。
まず重要なのは自分の足のサイズを知ること。「足には長さのほかに、足幅、足囲の3つのサイズがあることをご存じですか」と問われて絶句…。「足囲は足の甲の周囲の長さなんですが、靴のサイズの3Eや4Eはこの足囲のことなんですよ」と教えられ、驚きました。
サイズがわかれば、次は足に合った靴を選びます。ここでの注意点はサイズがぴったり合った靴を選ぶこと。「大きめの靴を履いていればいいと考えている人も多いようですが、ぶかぶかの靴はかえって外反母趾や内反小趾の原因になったりします。靴は足をただ入れるだけのものではなく、足の構造を保ち・機能を高めてくれます! だから大きすぎる靴は禁物です」。
靴を買う際は、靴の中敷きを取り外して足に合わせてみて下さい。つま先に指一本程度の余裕があるのが理想。「できれば実際に履いて歩いてみて、履き心地を試してください」。また、ひもやファスナーなどで大きさを調整できる靴を買えば、足にフィットさせやすいといいます。
「自分の足で長く健康に歩いてもらうのが目標。そのためには、自分の足のことをよく知って、足に合った靴を選び、正しく履いて足の機能を高めてもらう。特にお年寄りの転倒は寝たきりや認知症につながる大変な問題なので、靴のことはおろそかにしないでほしい」。
整骨院をやりながら少ない人数で活動しているため、こうした大切なことを多くの人に伝えられないのが大きな悩み。「健康づくり・食育アライアンスへの参加で、一般の人たちに伝える機会が増えればいい」と奥さんは意気込みを語ります。さっそく11月2日には、「宇治十帖スタンプラリー」のゴール地点でプチ講習会を開くことが決まりました。
【活動紹介】
源氏物語の宇治十帖のゆかりの地を巡る「第29回宇治十帖スタンプラリー」が10月26、27日と11月2、3日に宇治市内で行われました。このうち2日には、宇治市の主催で「敵塩ウォークラリー」が行われ、市民らが敵塩バッジをつけて約4・5キロのコースを歩きました。アライアンスメンバーのNPO法人「オーソティックスソサエティ―」も協力し、ゴールの府立宇治公園中の島で、歩き終えた参加者らにウォーキングの大切さや正しい歩き方、靴の履き方などを講演しました。
講師は奥憲雄さん。宇治支部代表の奥雅樹さんのお父さんで同NPOの認定講師です。奥さんは歩き終えた参加者たちに、ウォーキングの目的や正しい歩き方などをわかりやすく講義。「せっかくのウォーキングも仕方によってはトラブルの原因になることもあります。歩くと痛くなるのは足と靴があっていないことが原因かもしれません」などと話しました。
また、実際に参加者たちの靴の履き方を見ながら、靴紐の正しい結び方を教えるなどしていました。
奥雅樹さんは「本当は歩く前に講話をすればいいのかもしれませんが、こうして実際に歩いた人たちに靴の正しい履き方を伝えるとよくわかってもらえると思います。こういう活動を今後も続けていきたいですね」と話していました。
【2020年度インタビュー】
――― 今年度、どのような活動や事業などをされていますか?
今年度は、対面でのイベントはほとんどできておりませんが、毎年お声がけいただいている京田辺市さんの“楽歩塾”という健康教室に、講師として参加させていただきました。また、宇治市健康づくり・食育アライアンスの第3回市民会議では、体験を交えた講話をさせていただきました。
他には、“おく整骨院 いせだ院”の公式LINEにて、自宅でできる軽い筋トレやストレッチなどの配信の中で、「靴の選び方」や「靴の履き方」等、また、「足の指体操」や「バランス運動」などを配信してみました。
――― 今後、されたい活動や事業等は何ですか?
先ほど、今年度の活動や事業の中でもお伝えしました「靴に関する内容」や「筋トレなどの運動」の配信に対する反応が思っていたよりもよく、手応えがありましたので、引き続き内容を考えて配信していきたいです。
配信等もコロナ禍では重要になってくるかと思いますが、やはり対面でのイベントで“足”や“靴”の重要性を伝えていきたいです。
――― 健康づくり・食育アライアンスで取り組みたいことや、期待することは何ですか?
他の団体さんとのコラボ的な活動をしてみたいです。実は、たまたま私たちの整骨院に怪我で通院されていた方が、株式会社 Bright Bodyさんのトレーナーをされていた部活の方でして、そちらから患者さんをご紹介していただくことがありました!
このように、私たちの活動も、他の団体様と共同して宇治市市民の方々のお役に立てると思いますので、ぜひ、紹介や企画を提案していただけると嬉しいです。
今後ともどうぞよろしくお願いいたします。
“高齢者の転倒予防”と“子どもの成長に伴うトラブル予防”を活動の2本柱として活動されている「おく整骨院」さん。
今回は、奥雅樹さんにお話を伺いました。
“高齢者の転倒予防”と“子どもの成長に伴うトラブル予防”という点は変わっていませんが、私自身、子どもが誕生したことで、より「幼少期から足元の健康について考える」ことの大切さを痛感するようになりました。
一生歩ける足でいるためには、靴の選び方や歩き方、身体の使い方などを正していく必要があります。しかし、長年しみついた身体のくせを大人になってから治すことは容易ではありません。
そのため、幼少期から正しい足の使い方やフットケアを身につけることは、非常に重要だと考えるようになりました。
身体がどんどん変化していく子どもだからこそ、「ちゃんと合う靴」を履くことはとても大切です。成長が早いから大きめの靴を履かせる…という気持ちは、親としてはわかります。ただ、健康のことを考えるとしっかりと足にフィットした靴を履くことが大切なんです。
特に、園や学校で履く上靴。一般的なのは右のシンプルなタイプだと思いますが、これだと足にはフィットしておらず、転びやすくなるなど、トラブルの原因にもなりかねません。
真ん中は片方をマジックテープで止めるタイプです。一見良さそうですが、小さなお子さんに「ギュッと硬く締める」と伝えても、なかなかうまくできません。
そこでおすすめしているのが、両方からマジックテープで止めるタイプです。
両手で締めるので、子どもでも自然と力が入ります。ギュッと締められるのでお子さんの足にしっかりフィットしてくれます。園や学校で長時間履く靴だからこそ、上靴は重要です。NHKの「すくすく子育て」という番組でも取り上げられており、少しずつ浸透していけば良いなと思っています。
大人ももちろん、足に合った靴を選ぶことは大切です。長さだけでなく、足幅、足囲を知ることも必要です。また、立った状態だけでなく、座った状態で計測することで、その人の足の状態をより知ることができます。
歩くときは、片方の足が地につき、片方の足は浮いていますね。その状態の違いで、足の形や大きさは変化するんです。その変化の割合は人によってさまざまですが、そうした変化や自分の足の形を知っておくことで、より自分の足にフィットした靴を選ぶことができます。
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靴を何となく選んでいる方は多いと思いますが、ぜひ一度プロに計測してもらうことをおすすめします。
「足が変われば人生が変わるTV」略して「足かわTV」というYoutubeチャンネルがあります。最初は、整骨院に通ってくださっている方向けに始めたのですが、より多くの方に大切なことを伝えていきたいと、身体の不調を解消する体操などの動画を増やしているところです。ぜひご覧ください。
また今後は、「足」だけでなく、姿勢や運動・歩行といった分野にも、より力を入れて活動していきたいと考えております。
おく整骨院は伊勢田にあり、地元の方を中心にご利用いただいています。さらに宇治全体で活動の場を広げていければと考えています。
幼少期の足の大切さを、お子さんや保護者の方に伝えていきたいので、機会があればまた「うーちゃ学校」にも参加したいです。団体さんが増えているので、ぜひコラボもお願いできればと思っています。