宇治市稲作組合

代表者 江口 剛
所在地 京都府宇治市槇島町大町13
連絡先 0774-22-1241
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活動内容 食育に関すること
業  態 その他
組合員相互の協力により稲作技術などについて研修と改善を図り、農業経済の安定に資することを目的として活動しています。

Interview

 

【団体紹介】

 稲刈りが一段落した10月下旬、宇治市槇島の水田のそばにある作業小屋に宇治市稲作組合の井内英樹組合長を訪ねました。すでに脱穀も終っていて、小屋の裏にはもみ殻の大きな山が…。作業着姿の井内組合長は「先週ぐらいまでは忙しかったが、ようやく時間ができました」と笑顔。他の農家さんから委託された分も含めて約5ヘクタールの田んぼを管理しており、田植えや稲刈りの時期は大忙しだといいます。

 「そのうち私が所有する田んぼは7反(約70アール)ぐらい。高齢化や後継者不足で自分のところで米作りができず、私に頼んでくる人が年々増えている。後継者不足は大きな問題です」と話します。

 宇治市内で作る米は主にヒノヒカリ。この地域の気候や土壌にあった品種だそうで、モチっとした食感が特徴のおいしい米だといいます。JAを通して出荷するほか、地元でも販売しており、「まず地元の人に近くで米作りをしていることを知ってほしい。また、宇治の米がおいしいこともわかってもらいたい」と宇治市産の米をアピールします。

 同組合では、少しでもおいしい米を作ろうと、農業改良普及センターの協力も得ながら、さまざまな取り組みをしています。たとえば、稲刈りの適期がわかるよう、稲の生育具合がわかるサンプルを作り各農家に参考にしてもらっています。「適期収穫は稲の収量や品質を確保する上でとても重要です。刈り取りが早すぎても、遅すぎてもおいしい米がとれなくなります」。

 また、米の消費量を少しでも増やそうと、子どもを対象にした米作り体験に協力するなど食育にも力を入れています。

 「実際に米作りを経験すれば、稲作に興味を持ってもらえるはず。米作りの順番やたいへんさを話したり、実際に米を作っているところを見てもらうこともできる」と井内組合長。

 自分たちが作っている米への愛情と、おいしい米をできるだけたくさん地元の人に食べてほしいという思いが言葉から伝わってきました。

 

【活動紹介】

 11月23日は神様に新しい収穫を感謝する新嘗祭が、全国の神社で行われる日。宇治市内の農林業者が集まり市内産の農産物などをアピールする恒例の「宇治市農林まつり2019」がこの日、宇治市小倉町の西宇治公園多目的広場で開かれ、好天に恵まれて大勢の市民らが訪れました。

 アライアンスメンバーの宇治市稲作組合も例年参加し、宇治市内産のお米を販売したり、宇治市内産のもち米で作ったキナコモチやおにぎりなどを販売しました。特にキナコモチは大人気で、あっという間に長い列ができて、午前中には売り切れてしまいました。

 井内英樹組合長は「米の作柄は全国的には平年並みということだったが、この地域の収穫はやはり年々減っている気はします。ただ、大きな災害もなかったので今年はおいしい米ができました。ヒノヒカリのこだわり米をたくさん用意したので、できるだけ多くの市民に宇治産の米を味わってもらいたい」と話していました。

 

 

【2020年度インタビュー】

                                                                   ―――今年度、どのような事業等をされていますか?

稲作といえば「田植え」や「稲刈り」といった作業のイメージが先行しがちですが、美味しいお米をつくるためには、苗づくりや水田・稲穂の管理など、季節や天候に合わせたケアが要求されます。稲作は自然を相手にするという、農業の一番の醍醐味を感じられる仕事です。

宇治市内の農林業者が集まり市内産の農産物などをアピールする恒例の「宇治市農林まつり」が新型コロナウイルスの感染拡大防止の為に開催できませんでした。

毎年、楽しみにしてくださっている地域の人たちに、宇治産の美味しいお米を買っていただくことができなくて、とても残念に思っています。

 

―――今後、されたい事業等は何ですか?

宇治市農林まつりなどのイベントで、ぜひ、地域の皆さんに宇治産の美味しいお米を買って頂きたいと思っています。

うーちゃ学校やうーちゃ弁当などを通じて、宇治のお米の魅力を再発見して頂けるような取組みを行っていきたいと思っています。

 

―――宇治市健康づくり・食育アライアンスで取組みたいことはありますか?

美味しいお米を地域の皆さんに知っていただけるような取組みや、地域が元気になるように、飲食店の方々とコラボして、地産地消などにつながるような取組みが出来ればと思います。