お知らせ

2021年07月29日 15時41分
タイトル 7月26日FMうじに「NPO法人フラワー・サイコロジー協会」浅井清美さんが出演されました。
団 体 名 U-CHA

7月26日FMうじ以心伝心月曜日、「ひのと一緒にレッツトライ!」にNPO法人フラワー・サイコロジー協会の浅井清美さんが出演されました。
いけばなと心理学を融合した、いけばな療法♪素晴らしいですね!
宇治橋通り商店街での、いけばな街道楽しみですね♪
来週のゲストさんは、小倉接骨院の高島院長です!お楽しみに♪
みんなで健康づくりにレッツトライ!していきましょうね

浅井さんからのメッセージです↓↓

1 自己紹介
NPO法人フラワー・サイコロジー協会、いけばな療法士の浅井清美です。
「花やいけばなを通して誰もが心豊かに暮らせる社会」を目指して活動しています。
「いけばな療法」以外にも
①花やいけばなワークショップ、セミナー
②いけばな療法士、セラピストの人材育成、研修事業
③いけばなによるまちづくり「いけばな街道」
④不登校、ひきこもり、ひとり親家庭、DV被害者の居場所運営「子ども食堂えがおになるキッチンやサロンの運営」
⑤日本いけばな療法学会の設立と普及等の様々な活動を行っています。
私は現在、主に宇治市で活動しています。高齢者施設での「いけばな療法」や市民の皆様対象に「花とこころのサロン」を開催しています。また京都市内の「えがおになるサロン」で園芸療法を担当しています。
「いけばな療法」についてですが、団体の理事長浜崎英子が考案した華道と心理学を融合させた認知症非薬物療法「いけばな療法」を2007年から同志社大学の「フラワー・サイコロジー研究所」で研究を続けて、その後NPO法人フラワー・サイコロジー協会が設立され活動をしています。
そのころ、私は宇治市内の高齢者施設で園芸療法を実施しており、その中のプログラムの一つとして「いけばな」も行っていました。プログラムの中でもいけばなは天候に左右されず行うことができます。参加者の皆さんの中にはかつていけばなを趣味や仕事としてされてきた方が多く、私が見本をいけて、アドバイスをして作品を仕上げるという普通のいけばな教室に疑問を持つようになりました。
そんな時NPO法人フラワー・サイコロジー協会の立ち上げの記事を新聞で見つけ、私が求めていたものに出会いました。本当に不思議な出会いでした。それが「いけばな療法」なんです。
「いけばな療法」はいけばなの作品の美しさはもちろんですが、それ以上に作品ができるまでの過程を大事にしています。器を選び、花を選び、作品の構成をして、はさみや剣山を使っていける。その後参加者皆さんで鑑賞会を行います。
普段の生活の中で、施設の中では特に、自分の意思で決めるということが少なくなっている中で、器や花を選ぶという作業で、自己決定の機会になります。花の色や香り、感触などを味わうことにより五感の刺激になります。花をいける作業では、作品をどう構成するか考えます。脳の活性につながります。はさみや剣山など道具を使うことはリハビリ効果があります。
最後の鑑賞会の時間は特に大事にしています。参加者の皆さんの作品を並べて、いけられた本人や他の参加者から感想をお聞きします。普段なかなか自分の思いを話されない方もストレートに言葉が出てきます。どのように話そうか、ほめようかと考えられます。その中で参加者同士のコミュニケーションが生まれます。

また、「いけばな療法」はどのような身体レベルになられてもその方のレベルに合わせて行うことができます。実際要支援から要介護5の方まで参加されています。手が使えなくても、自由に身体が動かせなくても、言葉が話せなくてもその方のできないことをサポートし、出来るところを評価します。参加者が楽しい時間を過ごされると、介護者やその家族にも良い影響を与えます。

例えば、「いけばな療法」の後の参加者の心の安定により介護がスムーズに行うことができることも研究で分かっています。また女性だけでなく男性の方も熱心に参加されています。

2 健康づくりに大切なこと
私たちは、「誰もが心豊かに暮らせる社会」を目指して活動しています。人は病気になったり、障がいを持ったり、認知症になっても、その人の個性を尊重し存在価値を認める。
花も人も、同じ花、同じ人はなく、それぞれに個性があり、その花らしさ、その人らしさを持っていま
す。そして、価値のない花や人はどこにもなく、それぞれの存在に価値があります。
その人その人の個性を見出し、またいけばなをしたい、毎日の生活が楽しい、さらにこんなことがしたい、あんなことがしたいを言う生活への意欲につながる気持ちを持つことが心身の健康につながると思います。私たちはそのサポートをしていきたいと思います。

3 取り組んでいること
・私は宇治市に住んでおりまして、「認知症の人にやさしいまち・うじ」を提唱している宇治市において、「いけばな療法」の普及に努めています。誰もが花や植物に関わることで心が癒されると思います。
・具体的には、施設での「いけばな療法」の開催、市民対象の「花とこころのサロン」の開催です。昨年9月より宇治橋通り商店街大阪屋マーケット内の「ギフトショップあおいそら」さんで「花とこころのサロン」を開催しています。華道の流派関係なく、いけばなの経験のない方も花に親しんで頂き、お好きなように作品を作って頂きます。その作品を観ながら、皆さんでおしゃべりをして笑顔で帰って頂きます。認知症の方やご主人をなくされ、さらにお父様の介護をされている方、90歳の方も参加されています。また仕事の合間の癒しを求めて参加されている方など様々です。そういう人たちの心地よい居場所、明日への活力になればと思っています。
・もう一つは、認知症の人たちが「いけばな療法」で作られた作品を展示することで社会参加、社会貢献を目的とする「いけばな街道」の開催です。京都市内では2018年より行っていますが、昨年念願の宇治で開催することができました。「宇治橋通り商店街いけばな街道2020」はコロナ禍ではありましたが、宇治橋通商店街振興組合様、NPO法人まちづくりねっと・うじ様との共催、宇治市はじめ福祉団体、企業などの後援を頂きました。さらには「いけばな街道」の趣旨に賛同して下さった市民の方や商店街を訪れた人たちが制作したスターチスの「花珠」も展示しました。認知症の参加者は、身近な場所での開催に喜ばれ、自分たちも地域に参加し、貢献したという気持ちを持たれ、次への意欲につながりました。地域の人たちとの協働は、認知症の人への理解がさらに深まったのではないかと思います。

4 今後の展開
・宇治市において「いけばな療法」はまだまだ知られていません。コロナ禍で難しいこともありますが、セミナーや体験会を開催したいと思っています。
・いけばな療法士の育成も行っていかなければなりません。
・「宇治橋通り商店街いけばな街道」は今年も開催したいと今準備を進めています。認知症の方だけでなく、障がいのある方など昨年以上の多くの方に参加して頂きたいと思っています。
・これから「宇治橋通り商店街いけばな街道2021」の準備を進めてまいります。
市民の皆さま、応援宜しくお願致します。