活動履歴

おはなしクッキング(2019年12月7日)

2019年12月14日 11時18分

 絵本を読んだ後にその絵本に出てくる料理を作って食べるユニークなイベントが12月7日、宇治市生涯学習センターの調理室で行われました。宇治市内の小学生とその保護者17組が参加し、おだんごスープとお好み焼きを作っておいしく食べました。
 「おはなし大好き!おはなし隊UJI おはなし親子クッキング」で、宇治市健康づくり・食育アライアンスと宇治市子どもの読書活動推進事業が協力して実施。アライアンスメンバーの「うじ食育ボランティア こんぺいとう」のメンバーが講師として参加し、子どもたちが料理を作るのをサポートしました。
 子どもの読書活動推進事業は、宇治市教委が子どもたちに読書習慣をつけてもらおうと実施。おはなし隊UJIが絵本などの読み聞かせ活動を続けていますが、子どもたちにより本に興味を持ってもらおうと、今回初めてアライアンスとコラボした料理教室を企画。小学生とその保護者を対象に募集したところ、定員の約3倍の応募が集まる人気ぶりだったそうです。
 会場ではまず、角野栄子さん作の絵本「おだんごスープ」を市教委のスタッフが子どもたちに読み聞かせ。続いて、こんぺいとうの代表の今井典子さんがおだんごスープの作り方を説明し、参加者たちは6つのグループに分かれてスープ作りにとりかかりました。
 たまねぎをみじん切りにして、合い挽き肉などと混ぜて肉団子を作り、フライパンで両面を焼いて焦げ目をつけます。鍋に水、コンソメ、牛乳などを入れ、くし形に切ったたまねぎやじゃがいもなどを入れ、肉団子も加えて煮込みます。小麦粉とバターでとろみをつける本格派のレシピです。
 子どもたちは慣れない手つきながら、こんぺいとうのメンバーやお父さんお母さんたちに手伝ってもらいながら、包丁でたまねぎを切ったり、肉をこねたりと一生懸命に料理に挑戦していました。
 この後、「おばあちゃんのおこのみやき」という絵本の読み聞かせがあり、子どもらはお好み焼きづくりにも挑戦。じっくり煮込んだスープとともにおいしそうに試食していました。
 父親の孝雄さんと参加した小学2年の松原凛さんは「料理が好きで参加しました。上手にできてよかった。とてもおいしいです」。また、母親の涼子さんと参加した小学5年の前川優妃さんは「絵本に出てくる料理を作ることができて楽しかった。うまくできました」と話していました。
 今井さんは「こういう形で子どもたちが食べ物に興味を持ってくれるのはとてもいいことです。料理が楽しくなるのでは」。
 市教委の上田敦男・生涯学習係長は「これまでは読み聞かせなどの活動をしてきましたが、料理と一緒にすることで新しい発見がありました。食育にもなっていいですね」と、新しい企画に手ごたえを感じている様子でした。