子どもの視点

「株式会社アン・サンテ」を訪問

2020年12月25日 13時32分

「食べること」を通して

城陽市立久津川小学校 6年 梅原結衣

 11月14日、管理栄養士で株式会社アン・サンテの代表取締役である島田淳子さんにお話をうかがった。

 今まで私は、「管理栄養士」と聞くと、学校給食のメニューを考えたり、病院の患者さんへのメニューなどを考える職業だと思っていた。しかし島田さんの説明によると、学校給食や病院の患者さんへのメニューを考える以外にも、デイサービスでスタッフさんと一緒にお年寄りに向けてのおいしい食べ方を考えたり、保健所で妊婦さんや男性、料理初心者に向けての料理教室など、対象者それぞれに向けたものを企画しているそうだ。管理栄養士には幅広い働き方があり、自分がやりたいところに力を入れられるので、その働き方の豊富さに、とてもおどろいた。

 また島田さんに、仕事への「こだわり」をたずねると、患者さんであっても、料理を見た時、「食べたい」と思えなかったり、食べた時、味がうすくておいしくない料理は、なるべく出さず、味のこい料理は栄養面を考えて、少し量を減らすなど、食べた時、「おいしい」と思える料理を出すことだそうだ。また、「衣・食・住」の中で、「食」だけは我慢ができず、絶対に切りはなせないものであることから、「食べること」を大切にしてほしいとおっしゃっていた。

島田さんは今後、一人暮らしのお年寄りなどの話す機会が減っている人たちを対象に、「子ども食堂」のような「大人食堂」を開くことや、在宅りょう養の人を訪問する管理栄養士を増やすことなど、たくさんの目標があるそうだ。

私は今まで、管理栄養士のことをよく知らなかったが、今回の取材で、どんな職業なのか、どれだけ大変なのかがよく分かった。そして、島田さんが「食べることを通して、場がにぎやかになり、人と話す機会が増えてほしい」とおっしゃっていたことから、これから私も、「食べること」を通して、家族と会話することなどを大切にしていきたい。

               写真―島田淳子さん(撮影・山田優々野記者=宇治市立菟道第二小学校5年)